競走馬

競馬の調教師はどのような役割を担っているのか

競馬では競走馬、そして騎手が注目されることになります。
レースの後、関係者の列の中央で騎手が勝った馬にまたがり、手を挙げて記念撮影をしている場面を見たことがある方もいるでしょう。まさに、この両者が競馬の主役と言えます。
ただ、馬を実際に勝たせているのは誰かということになると、馬主や騎手は調教師を筆頭に挙げるのではないでしょうか。
その証拠に、騎手は調教師のことを先生と呼びます。

馬主を除くと賞金の取り分がも最も多いのは調教師です。
騎手の取り分は5%ですが調教師は10%と倍になっており、そのことからも調教師の存在が重要であることがわかるでしょう。

では、具体的に調教師はどのような役割を担っているのでしょうか。

まず挙げられるのは、馬に応じて調教の内容を決めるということです。体重が重いのであれば併せ馬の形でびっしりと負荷をかけた調教をし、ほとんど仕上がっているのであれば1頭だけで走らせて軽めにするといったようにコントロールします。
この馬は臆病だなと感じたら、馬具をつけて近くを走っている馬を視界に入れさせないといった調整も行います。

日々の調教をうまくこなし、レース当日最も調子の良い状態で走らせるというのが調教師の腕の見せ所です。

騎手を誰にするのかというのも基本的には調教師が決めます。
馬の個性を見極めて、相性が良さそうな騎手を選ぶのは非常に重要なことで、単にリーディング上位の騎手を乗せればいいというわけにはいきません。

また、レースでは逃げろ、あるいは後ろから行けといったように騎手に対して指示を出すことも多いです。どのレースに出走させるのかは馬主の意向が強いですが、当然調教師がこの馬ならこのレースが合うと馬主に進言します。

騎手